ブロックチェーンって何！？

ブロックチェーンは、データをブロックという単位にまとめ、それを連続して繋げていく技術です。簡単に言えば、情報をブロックという箱に入れて、それをチェーンでつなげたような形で保存するイメージです。このチェーンがあるから、”ブロックチェーン”と呼ばれています。

理系FPくま

例え話で理解しよう！！

例えば、ブロックチェーンを学校のノートと考えてみましょう。
授業のたびに新しいページ（ブロック）に書き込みをして、前のページと綴じていくとします。
このノートをクラス全員で共有していて、
誰かがページを変えようとすると、
クラス全員のノートを同時に変えなければなりません。
だから不正がしにくいんです。

暗号資産との関係

暗号資産（仮想通貨）は、ブロックチェーンを使って、取引が正確に行われるようにしています。ビットコインなどの暗号資産は、このブロックチェーン上で取引され、安全性が保たれているんだよ。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンの大きな特徴は「分散型台帳」です。この台帳はインターネット上の複数のコンピューターに分散して保存され、データの変更には全てのコンピューターが同意しなければなりません。
これにより、データの改ざんや不正が防げます。
その際にポイントとなるのは下記の3つです。

• 分散型台帳：データが一つの場所に集中していないので安全。
• 暗号技術：データを暗号化して守る仕組み。
• コンセンサスアルゴリズム：全員の同意が必要なルール。

ブロックチェーンの活用例

ブロックチェーン技術は、その透明性と改ざんが困難な特性から、様々な業界で革新的な解決策として採用されています。
具体的な例を交えて説明してみましょう。

1. 金融業界；国際送金
   銀行間の国際送金を迅速かつ安価に行うために利用されています。
   例えば、IBMはブロックチェーンを基盤とする新しいバンキング・ソリューションを発表し、国境を超えた決済を加速させています。
2. 食品安全性；食品のトレーサビリティ
   食品の生産から消費者の手に渡るまでの流通経路を追跡し、食品安全性を確保するために使用されています。
   例えば、ウォルマートやネスレなどの大企業で採用されているIBMのFood Trustは、食品の品質や安全性を向上させています。
3. ヘルスケア；医療記録の管理
   患者の医療記録を安全に管理し、必要な医療機関間での共有を容易にするために活用されています。
   例えば、ブロックチェーンを使って、患者の診療履歴や処方箋を一元管理できるシステムが開発されています。
4. サプライチェーン管理；製品の追跡
   製品の製造から配送までの過程を透明にし、偽造や盗難を防ぐために使われています。
   例えば、農産物の出荷からスーパーマーケットの陳列までの流れをブロックチェーンで記録し、消費者に安心して商品を提供できるようにしています。
5. 不動産；権利証明
   不動産の所有権や取引の記録をブロックチェーンに保存し、不正な改ざんを防ぐために利用されています。例えば、土地の登記情報をブロックチェーンで管理することで、信頼性のある権利証明を実現しています。
6. 音楽やアートの著作権
   クリエイターの作品の著作権を保護し、使用許可や報酬の管理を行うために使用されています。例えば、音楽の配信サービスでの著作権管理にブロックチェーンを活用しています。

これらはブロックチェーン技術が活用されている例の一部です。
私たちの日常生活にも影響を与えているこの技術は、今後もさらに広がっていくでしょう。

まとめ

ブロックチェーンは、暗号資産の世界だけでなく、私たちの生活の多くの面で革新的な変化をもたらしている技術です。分散型台帳を使うことで、高いセキュリティと透明性を実現し、多くの分野でその力が期待されています。
暗号資産の技術としてだけでなく、私たちの日常生活や産業に広く応用されていくことでしょう。